私はRAWで撮影後、現像ソフトを使用して仕上げるスタイルをとっています。JPEGの方が撮影枚数も多くなり、モータースポーツ撮影には適しているかもしれませんが、RAWで後からパラメーターを調整するほうが何かと都合がよさそうだという理由で、現在はRAWのみで撮影しています。
先に述べたとおり、RAWで撮影した画像ファイルは何らかの現像ソフトを使用してJPEG等のファイルに変換する必要があります。これが一般に『RAW現像』と呼ばれる工程になります。
私はキヤノンユーザーという事もあり、RAW現像にはキヤノンのデジ一に付属している『Digital Photo Professional』(以降DPPと略。)というソフトを使っています。
このDPPを使うメリットとして、『ピクチャースタイル』を変更できる点があります。ピクチャースタイルを変更する事で、同じ写真でも印象の異なる味付けにする事ができます。私のブログでは、以前『桜にエメラルド』を適用した写真を掲載しました。この『エメラルド』というのがピクチャースタイルになります。
さて、前置きが非常に長くなりましたがこのピクチャースタイルの中には、通常(私見では)非常に使いづらい『クリア』というものがあります。その『クリア』をフリー走行の大半を寝過ごしてしまい、やっつけでカシオトライアングルにて撮影した写真に使ってみると、これがなかなかいい味を出してくれました!
私のブログに遊びに来てくださる常連さんで、名うてのモータースポーツフォトグラファーでもある、『F1ましーん』さんがご自身のブログで書かれた記事と写真を拝見した事も、今回の『クリア』を試す事につながりました。
という事で、やっつけ写真にピクチャースタイル『クリア』を適用するとどうなるのでしょうか?実験結果はこんな感じになりました。
3枚ともピントが外れていますが、楽しみ方の1つとしてはありかもしれませんね。(^^)
それにしても、カシオトライアングルは40D+EF100-400mm F4.5-5.6L IS USMのテレ端400mm(35mm換算640mm)を持ってしても、全く焦点距離が足りませんね。やはりここはゴーヨン・ロクヨンがふさわしい場所なんだなぁと、つくづく実感しました。
では次に、決勝本戦でヘアピンにて撮影した小暮選手の写真に、『クリア』を使用するとどうなるのでしょうか?
『スタンダード』で現像した同じ写真と比較して、ご覧下さい。
★スタンダードに小暮選手★
★クリアに小暮選手★
いかがでしょうか?私が現像中に感じた事は、マシンやタイヤなど黒い部分が強調されて、『スタンダード』より締まって見える印象を受けた事でした。撮影する楽しさはもちろんですが、RAW撮影ではピクチャースタイルを変更したりパラメーターを調整したりする現像の楽しさも味わう事ができます。JPEG撮影主体の方も、一度RAWでモータースポーツ撮影を行ってみてはいかがでしょうか?
という事で、続きはまた次回に…。
この記事へのコメント
ゼク
PITWALKやレース以外は全部RAWですがレースだけはまだJPEGです。
しかし面白いことに気付きました。
DPPのスタンダードからクリアと言うのは
JPEGにおける露出をアンダーにしてコントラストを上げて色をやや濃くするのと同じ効果があると言う事です。
モータースポーツではややアンダー気味が鉄則のようですが僕は補正無しで撮って後でアンダーにしてコントラストをやや高めるようにしています。
どちらにしても引き締まった写真になっていいですよね!
初期型ブラックランダー
なるほど。ピクチャースタイルの『クリア』には、そんな効果があるんですね。キヤノンのHPで確認したところ、ゼクさんのおっしゃる事と同じく、コントラストを強調する効果があるとの説明がありました。
私の撮影時のピクチャースタイルは、『スタンダード』をベースにシャープネス、コントラストともそれぞれ+1ずつ上げています。露出は-1~-1/3の間を使う事が多いですね。後はDPPで調整して現像しています。
ゆくゆくはJPEGオンリーでバシッと締まった写真が撮れるように、精進したいものです。
F1ましーん
デカデカと私のHNが!なんか照れますね(笑)しかし自分も先日、クリアをダウンロードしたばかりでした!!!まだテストしてないので参考になります!
カシオトライアングルは、金網を消すにはもう少し長い焦点距離が必要のようですね。
これを機にゴーヨンを検討しても宜しいんじゃないでしょうか!
サプライズをお待ちしておりますよ(笑)
初期型ブラックランダー
本当は画面いっぱいにお名前を紹介させて頂きたかったのですが、レイアウトの都合上このようなサイズに落ち着きました。(^^;)
100-400mmですとテレ端の絞り開放が5.6という事もあり、焦点距離の不足分も含めると意図的に金網を完全にぼかす事は難しいですね。
今回も1Dシリーズにゴーヨンを装着して撮影されていらっしゃるフォトグラファーの方々を、あちこちで見かけました。人間の『慣れ』とは恐ろしいもので、この組み合わせが普通だと感じてしまう自分がいたりします。
私はサプライズ大好き人間ですが、さすがにおいそれとゴーヨンいく度胸はございません…。それでも、1Dシリーズのボディとともにいつかは使ってみたい憧れのレンズですね!(^^)
しばらくは40D+100-400mmで頑張りたいと思います♪
紅のぷた
私も普段はRAWでレース中はメディアの容量の関係もありJPEGで撮る事が多いですね。
ただ、やはり露出が難しいシチュエーションや天候がパッとしない時はRAWで撮るようにしています。
ピクチャースタイルは現像時に色々試してみますがクリアはまだ採用した事がない気がします。
もっと発想力を高めた方がいいのでしょうね~。
canon2006
40D+400mmで鳥とレースを主に撮っています。宜しくお願い致します。私は今はほぼ全部RAWで撮ってDPPで処理しています。またゆっくりとお邪魔させて頂きます。
これからも宜しくお願い致します。
なんちゃってブルーズマン
毎日、暑いですねぇ^^;
私も今は全てRAWですねぇ!
一発で露出を決めれる腕がないので・・・。
ですが、これではCFいくらあっても足りません・・・(涙)
現在20GB分ありますが、ポッカ1000kmで2日間、フルに撮ってしまえば恐らく足りないでしょう。
なので、8GBのCFを買える金額でSILKYPIXが買えるのでは・・・と思い、検討中です。
Jpegで撮っても補正が出来るようになれば一気に戦闘力アップです!
SILKYPIXを使ったことないので、どうなるか分かりませんが・・・。
こちらにもピクスタの様なものはあるようですし。
因みに、私も『クリア』試した事がありますが、難しいですよね^^;
元の写真が上手く撮れていないと・・・。
初期型さんのお写真はいい感じですね^^
腕の違いを感じました・・・(涙)
ゼク
確かにJPEGでもPS換えれるようです。
僕もCF&SDHCで29GBですがノートPCを持って行きますのでホテルでモバイル120GBHDDに詰め替えます。
RAWとJPEGでは3~4倍のメモリ-量なので悩みますね。
僕はRAWの醍醐味はPSではなくてWBだと思います。このWBを間違えたら写真は赤くなったり青くなったりしますので。
初期型ブラックランダー
ピクチャースタイル以外にも、なかなか上手く適正露出が決まらない事とホワイトバランスを調整したい事から、RAW撮影をメインにしています。
で、そのピクチャースタイルも現像時に『これ使ったらどうなるかな?』と興味本位で試す事がほとんどですので、あまり深く考えていません。(^^;)
最近はマシン撮影では『スタンダード』を、ピットウォークのお姉さん撮影では『スナップショットポートレート』をメインに使っています。紅のぷたさんの撮影スタイルですと、『スナップショットポートレート』はなかなか使い勝手のよさそうなピクチャースタイルかもしれませんね。ぜひお試しを♪(^^)
初期型ブラックランダー
当ブログにお越し下さいまして、ありがとうございます♪(^^)
早速canon2006さんのブログをリンク集に追加させて頂きました。これからもどうぞよろしくお願い致します!
Pokka1000km、今からとても楽しみですね。暑さに気をつけながら、思う存分アツいレースを楽しみましょう♪(^^)
初期型ブラックランダー
今日も暑い一日になりましたね~。
SILKYPIXは無料体験版をダウンロードしてインストールしていますが、最近は専らDPPばかり使っています。ノイズリダクションの補正効果はDPPよりも自然に仕上がるという事を耳にしますね。私もいつかはSILKYを買おうと思いながらも、それができず現在に至っています…。
ヘアピンでの撮影はワンパターンにならないように、あれやこれやと考えながらいろいろ試しています。その中でも、『切り取る』という表現方法はすごく難しいですね。私も何度か挑戦していますが、なかなか上手くいきません。
JPEG撮って出しも含めて、もっと精進しないとなぁと思っております。
初期型ブラックランダー
1D Mark3ではデュアルスロットが搭載されているので、非常に使い勝手がよさそうな感じがしますね。宿泊先で一旦ノートPCにデータを転送できる事は、非常に便利ですね!JPEG撮影との相乗効果で、ブログへのアップも短時間で行うことができる点も魅力的だと思います。
おっしゃる通り、ホワイトバランスの変更が可能な点もRAW撮影のメリットの一つですね。今回のように、明らかに晴れている場合は『太陽光』を使っていますが、通常はAWBで撮影しておいて後からDPPで調整しています。
RAW現像ソフトが2品あれば、DPPでピクチャースタイルを適用した後、SILKYPIXで細部を追い込んでいくという使い方もできますね♪
紅のぷた
なぜ私のPS設定がバレたのですか!?
仰るようにPW、ギャルオンでは「P-SNAPSHOT」を使ってます!
マシンは「STANDARD」ですね。
RAW現像の際は色んなPSを試して遊んでみる事が多いですね~。
ちなみに私は現像にはDPP、あとでリサイズやちょっとした補正をかけるのにPSEを使ってます!
SILKYは試用版をDLしてみましたが使いこなせてないのでしょうがあまりしっくりこなかったです・・・。
初期型ブラックランダー
すでに『スナップショットポートレート、』お使いでしたか♪(^^)
私も含めて、キヤノンユーザーでモータースポーツ&お姉さん撮影をされる方はこのピクチャースタイルを使っていらっしゃるかと思います。以前、掲示板にて通常の『ポートレート』よりも『スナップショットポートレート』の方が自然に仕上がるとのコメントを読んだ事もあり、ピットウォークの際にはこのピクチャースタイルに設定しています。
フォトショップエレメンツですか~。こちらも以前から欲しいと思っていながらも、なかなか実現できていない一品でございます…。RAW現像とはまた違う楽しさがありそうですね♪